MUP WEEK17 PL作成編

MUPカレッジ
中西京介
中西京介

こんにちは、中西京介です。

今回は損益計算書(PL)を実際に2つ作成してみます。

では、早速やっていきましょう!

 

ビジネスを感覚でやると100%失敗します。あそこの立地に店をだしたら、絶対うまくいくなどよく耳にしますが、実際に数字で計算できなければ思わぬほころびがでてきます。今回は、飲食店と美容室のPLを作成してみました(繁忙期、閑散期などは想定していないので実際のものとは違いますが考え方はあってます)。

 

1.飲食店のPLを作成してみた
2.美容室のPLを作成してみた
3.まとめ
1.飲食店のPLを作成してみた
まずは、PLに必要な項目を下に書き出してみました。これを全て記入できれば、PLの完成となります。わからない人は前回の「MUP WEEK16 財務スキル(PL理解)」をしっかり復習しましょう!

そして、飲食の場合に必要なことを書き出します。

飲食の場合はランチとディナーに分かれます。ランチは客単価900円、20人来店、営業日は24日。ディナーは客単価3200円、30人来店、営業日は24日。そして、夜勤はBARとして友達に貸すので10000円。このように1つ1つ記入していきます。そうするとこのような表が完成します。

そして、次に費用を記入していきます。

変動費は月に変動する値になります。ドリンク仕入れはランチとディナーの合計の8%ほどです。また、フード仕入れは30%-8%=22%としました(飲食は約30%が飲食費といわれるから)。※どのようなドリンクやフードなど細かく記入することで月の変化を見ることができるので実際はもっと細かく記入しましょう。

固定費は家賃300000円、人件費は500000円、冷蔵庫(減価償却)は300000円/60ヶ月=5000円、税理士15000円、光熱費40000円とし表を完成させました。

そして、1番最初に書き出したPLで必要な項目を1つ1つ記入していきます。

売上はランチとディナーの合計で、売上原価はドリンク仕入れとフード仕入れの合計です。そこから「売上総利益」=売上ー売上原価を算出します。

販管費は「家賃」「人件費」「冷蔵庫」「税理士」「光熱費」の合計です。そこから「営業利益」=「売上総利益」ー「販管費」を算出します。

営業外収益としては友人にBARとして貸す100000円、営業外費用は利息として1200円になります。そこから「経常利益」=「営業利益」+「営業外収益」ー「営業外費用」を算出します。

「特別利益」は今回はありませんが店舗の売却などが当てはまります。また、特別損益としてはミキサーの破損などの突発的に起こる故障などになります。「税引前当期純利益」=「経常利益」+「特別利益」ー「特別損益」を算出します。

飲食店のPLが完成しました!平日・休日・繁忙期・閑散期などを考えていないので厳密にいえば正しくはないですが、考え方はこのような形になります。

2.美容室のPLを作成してみた
中西京介
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美容室の場合はどのようなPLになるでしょうか?

美容室の場合で必要な項目はどのようなものがあるでしょうか?
売上と全体費用をピックアップしてみました。
では早速数値を記入していきましょう。
【売上】
客単価:10000円、来客数:15人/日、営業日:22日(週休2日)
【経費(変動費)】
原材料費:270000円
カラー剤、パーマ剤、ヘアケア、スタイリングなど
【経費(固定費)】
家賃:350000円
通信費&雑貨:120000円
福利厚生費:125000円
広告宣伝費:360000円
水道光熱費:240000円
人件費(5人分):125000円
売上:2990000円
売上原価:270000円
売上総利益:2720000円
販管費:2445000円
営業利益:275000円 営業利益で9.2%
※一般的に7~10%程度が良いとされています。
美容室のPLが完成しました!平日・休日・繁忙期・閑散期などを考えていないので厳密にいえば正しくはないですが、考え方はこのような形になります。各数字を動かしてみることで実際にどのくらいの客単価や来店数が必要かわかりますのでとてもイメージしやすくなります。
3.まとめ
今回は実際に損益計算書(PL)を作成してみました。実際のビジネス展開する際にはもう少し精査をしないと言いけないですが、大まかな仕組みがわかりました。やはり、ビジネスは感覚ではなく徹底的な数字でとらえることが大切です。勉強する前はPLなんかわからないと思い込んでいましたが、企業のPLをみてビジネスの仕組みがわかるようになりました。いろんな企業の仕組みを勉強していきます!

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